トップ > コラム一覧 > エコレザーでエシカルな生活を!なめし加工ってそもそも何?
エコレザーでエシカルな生活を!なめし加工ってそもそも何?
エシカルなエコレザーは「なめし」が必要!なめし加工について解説
エシカルなエコレザーをはじめとする革製品は、なめし加工という技術で作られています。動物の皮を革へと変化させるなめし加工には様々な工程があり、革の風合いや高級感を出すためには欠かせないものです。
なめし加工とはどういうものなのか?専門家が丁寧に教えます!
革製品でなめし加工という言葉をよく耳にしますが、どのような加工法なのでしょうか。天然素材の風合いや味わいが楽しめると人気のエコレザーも、なめし加工で適切な加工を行う必要があります。
こちらでは、なめしの特徴や加工の流れについて解説します。
なめしとは?
なめしとは、動物の皮を革にするための工程です。動物の皮はそのままでは腐ってしまいますので、なめし加工で防腐処理をしたり、強度や耐久性を高めたりしなければなりません。
なめし加工には、薬品を使って皮の成分を分解・除去する、色や柔らかさなどの風合いを付けるなど、様々な工程があります。なめし加工は、革の種類や用途によって様々な方法があることを把握しておきましょう。
なめし加工の種類や特徴
なめし加工の主な種類として、植物由来のタンニンを使用した「タンニンなめし」と、化学薬品のクロムを使用した「クロムなめし」の2種類があります。なめしの種類や特徴には、なめし剤の違いが大きく関係しています。
なめし剤とは、動物の皮に浸透させて革にする物質です。なめし剤には植物性や動物性、合成物質などがありますが、やさしい革Web Shopのエコレザーは、環境にやさしい植物タンニンなめし剤を使っています。化学物質を使わない自然由来のものですので、環境負荷が低く人体にも無害です。
なめし加工の流れ
なめしによって動物の皮を革に加工する基本的な流れをご紹介します。
原皮の下処理
なめし加工の最初のステップは、原皮の下処理です。原皮とは加工していない動物の皮のことで、そのままでは腐ってしまいます。そこで、塩漬けや乾燥などで保存したり、水洗いや毛刈りなどで汚れや毛を落としたりする作業が必要です。これらの作業で、原皮を革にする準備が整います。
皮から革へ加工
次に、下処理を行った皮を革へと変化させます。薬品を使って皮に防腐性や耐熱性を与え、腐敗の原因となるタンパク質や脂肪を分解・除去します。
なめしの方法は主に「タンニンなめし」「クロムなめし」の2つですが、クロムなめしで発生する六価クロムは、環境汚染や人体への影響が懸念されています。やさしい革Web Shopでは、環境負荷の少ない植物タンニン100%の「ラセッテーなめし製法」で加工を行っています。
革の風合いを与える
なめした後の革はよく洗って乾燥させた後、注文に合わせて革の厚みを均等にし、加工しやすい状態にしていきます。さらに革としての風合いを与えるため、革に色や模様を付けて柔らかさや光沢を出す作業が必要です。仕上げの方法によって、革の種類や用途が変わってきます。
染色・仕上げ
なめし加工の中でも特に重要な工程が染色です。染色では、革に色味や風合いを付けます。染色には大きく分けて2種類あり、革を染料液に浸して色を染み込ませる方法と、革の表面に染料や顔料を塗って色を付ける方法があります。
染色の方法や色によって、革の雰囲気や高級感が大きく変わります。必要に応じて型押しや表面の艶出しなどを行い、製品として仕上げます。
なめし加工は動物の皮を革にするための大切な工程
革製品を作るために必要となるのが、なめし加工です。なめし加工とは動物の皮を革にするための工程で、塩漬けなどの下処理やなめし剤を使った加工、色や柔らかさなどの風合いを付けるなど、様々な工程があります。動物の皮を腐らせず、丈夫で美しいエコレザーを作るためにはどれも欠かせない工程です。
やさしい革Web Shopでは、エシカルなエコレザーを取り扱っています。従来の化学薬品であるクロムを使用したなめし加工ではなく、独自のラセッテーなめし製法による革づくりを行っています。
クロムによる環境への影響を配慮し、焼却処分後も土に還るミモザやアカシアなどの植物タンニンなめし剤を利用していますので、環境にやさしい製品です。
ラセッテーなめし製法は、日本エコレザー基準第一号の認証も受けています。人や自然に配慮したレザーをお探しの方は、ぜひやさしい革Web Shopをご利用ください。
また、獣皮・畜産皮のなめし加工依頼も受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
なめし加工のご依頼はこちら
エシカルなエコレザーのご購入・なめし加工依頼は「やさしい革Web Shop」